はしづめ明子 日本共産党逗子市議会議員
はしづめ明子 日本共産党逗子市議会議員はしづめ明子 日本共産党逗子市議会議員

17年3定 市立小学校卒業式動画販売に関する調査特別委員会が開かれ、前横山美奈議員の出席はされず、十分な調査に至らずに終わる。

0455 9月21日、市立小学校卒業式動画販売に関する調査特別委員会が開かれ、調査活動を行ないました。特別委員会の目的は、平成27年度逗子小学校卒業式に来賓として横山美奈教育民生常任委員会委員長が出席し、その自席から動画を撮影し、業者に編集の作業をさせ、一部保護者(23人)へ販売した問題について、調査を実施するものです。当時の学校長と議員辞職した横山美奈議員への参考人招致を進めましたが、双方とも応じてもらえず、教育委員会の出席にとどまり、十分な調査には至らず、特別委員会の調査は終了しました。

 前横山美奈議員の聴取はかないませんでしたが、この問題では、6月20日に本人からの申し出があり、当日の議会運営委員会において、本人から「議員としての自覚が足りず、深くおわび申し上げます」と陳謝がされていました。その後、短時間でしたが質疑されていたことから、今回の特別委員会の調査資料の一部として、その議事録(↓以下のPDF)が提出されました。

 また、日本共産党と維新クラブが教育委員会へ調査要請した結果、教育委員会が学校関係者への調査が実施され、「平成27年度逗子小学校卒業式の動画DVD無許可販売事件についての調査報告書」(↓以下のPDF)が提出されていました。特別委員会では、その「報告書」の説明を受け、質疑が行われました。

 今回の調査で新資料として、動画を購入したと思われる16人の方たちから、教育委員会に対し、5月22日付で「平成27年度逗子小学校卒業式の動画DVDについて」(↓以下のPDF)の文書が提出されていました。この文書は、代表者の氏名なく、連絡先も記入されず、署名者16人ですべて黒塗りその他に「匿名希望7名」として氏名も書かれておらず、教育委員会の見解は、文書は収受はしても、請願や陳情のように正式に取扱いができない文書という認識を示しました。

 内容は、動画は横山議員が撮影したもので、盗撮のようなものではなく、販売とは認識せず、購入者が実費負担したものにすぎないというものでした。今回の事件で問題視されている来賓席からの撮影問題(地位利用)や市会議員が一部保護者に便宜を図った問題(便宜供与)については、触れられていませんでした。

今回の問題は、一人の市会議員の行為が、当日卒業式に出席した方たちを傷つけ、同時に議会への信頼も失わせた事件でした。しかし、特別委員会設置では、松本寛議員だけが「撮影や販売には問題はない」と主張し、繰り返していました。しかし一方の横山美奈議員自身が議会の場で陳謝していたことも忘れ、その陳謝した意味さえも最後まで解らず、多くの議員が困惑しました。

 今後、教育委員会は、「保護者の卒業式における撮影を制限をするつもりはない」と明言しています。一方、「撮影した動画の取り扱いには十分な配慮を求め、啓発はしていきたい」と述べていました。市議会としても、政治倫理を高めることが求められています。