5日、教育民生常任委員会に付託された重度心身障害者手当条例と心身障害児手当条例の2件については、賛成多数で原案が可決しました。
市長から提案された条例の一部改正案は、今年から所得制限を加え、支給対象者を減らすものとなっていました。そのため岩室委員(共産党)と原口委員(市民自治)から修正案を提案、採決では賛成少数で否決されてしまいました。
★まず初めに障がい者手当から予算カット、所得制限導入へ
【条例に対する修正案の賛否】 提案者 岩室(共産党) 原口(市民自治)
○賛成2 岩室(共産党) 原口(市民自治)
●反対7 丸山・岡本(自民党) 毛呂(みんな) 匂坂(市政ク) 田中(公明党) 横山(円) 加藤(無会派)
【原案に対する賛否】
○賛成7 丸山 毛呂 匂坂 田中 横山 加藤
●反対2 岩室 原口
★親に高い収入があれば、障がい児手当は必要ないと予算カット
【条例に対する修正案の賛否】 提案者 岩室(共産党) 原口(市民自治)
○賛成2 岩室(共産党) 原口(市民自治)
●反対7 丸山・岡本(自民党) 毛呂(みんな) 匂坂(市政ク) 田中(公明党) 横山(円) 加藤(無会派)
【原案に対する賛否】
○賛成7 丸山 毛呂 匂坂 田中 横山 加藤
●反対2 岩室 原口
★議員報酬より少ない収入でも障がい者(児)手当をカット
【議会提出された参考資料より】
今回の所得制限導入によって、以下の受給者は、基準所得(収入)を超えるとみなされて、障がい者(児)手当の支給対象から外されました。
基準所得 収入額 制限対象者数(者+児)
扶養親族等の数0人 3,604,000円 5,184,000円 31人
同上 1人 3,984,000円 5,656,000円 20人
同上 2人 6,132,000円 6,132,000円 4人 + 10人
同上 3人 4,744,000円 6,604,000円 2人 + 12人
同上 4人 5,124,000円 7,027,000円 1人 + 3人
同上 5人 6,993,177円 7,449,000円 1人
合計 59人 + 25人 = 84人
★今回の「改正」は、高額な収入を得ている市民は、対象者から除くという考えに基づいていますが、本当にこの程度の収入で高額収入と言えるのでしょうか。少なくとも家族と本人にリスクを負っている方たちです。例えば、扶養家族等の違いがありますが、議員一人の年間報酬は約760万円前後とされています。議員報酬より低い収入の方は、84人の内で33人もいます。