はしづめ明子 日本共産党逗子市議会議員
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米兵犯罪裁判の勝利をめざす集い

9日、横浜市内で「米兵犯罪裁判の勝利をめざすつどい」が裁判を支援する会の主催で行われ、岩室議員が参加しました。

  特別講演としてアメリカ在住の薄井雅子さん(ジャーナリスト)による「アメリカで見る米兵犯罪の背景」という講演が行われました。米陸軍の統計などの資料を示し、具体的な世界各国で発生している犯罪を示した内容は衝撃的でした。とくに米兵人がイラクの14歳の少女に家に乱入し、家族の前でレイプし、家族全員を殺害、証拠を残さないために燃やしてしまった事件は、許されない蛮行、野蛮な行為です。親族に支払われた賠償はわずか300万円、一人は事件発覚が除隊後であったことから米国内で裁かれたということです。また、韓国でも18歳の少女がレイプされ、韓国が裁き、10年の禁固刑となったということです。パキスタンでも米兵犯罪が多発し、ある調査では国民の7割が米軍に反感を持っています。

米陸軍の調査では、一般より軍隊の方がレイプの発生率を多く、6分43秒に1回起きています。米国は徴兵制でなく、志願制であるため米兵の中には、犯罪者が刑を免れるため入隊している実態もあり、さらに外国籍の入隊も認めている状況です。米国内の青年失業率も高く、兵役を終えた除隊後の18歳から24歳まで青年の失業率は4人の1人、希望が持てない状況におかれています。事件を起こした米兵の過去は、両親が麻薬常習者などもいて犯罪につながりやすい事実もあると指摘されていしまた。

講演後、米兵犯罪国家賠償訴訟弁護団事務局長の高橋宏弁護士が、裁判の成果と展望について話されました。山崎事件とは、横須賀市内の早朝、米兵が道を尋ねる振りをして、女性に10分間にわたり暴行、殴り殺し、現金15000円を奪った強盗殺人事件でした。犯人は2006年6月に横浜地裁で無期懲役刑が言い渡され、久里浜刑務所に収容されています。横須賀市内では2006年以降に3人が日本人が殺されています。

原告である山崎正則さんからも、「米兵犯罪を許さない」という強い訴えが行われ、最後にアピールを採択し、全国に裁判勝利への支援を訴え、集いを終えました。