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赤旗05.02.06付 基地の再編問題・発言「池子の森 市民に返して」

1100種の動植物、自然の宝庫

新日本婦人の会 逗葉支部長 梅川照子さん ※新日本婦人の会逗葉支部(逗子、葉山町を担う)の支部長。1965年から逗子市に住む。65歳。

 東京からこちらへ帰ってくると、空気の質がはっきりと変わるのが分かります。よどんだ空気が澄んだ空気に変わる―。それは池子の森のおかげだと思っています。290へタールにわたる木々の塊である森が、空気を浄化してくれているのでしょう。

 池子の森は、千種以上の動植物がいる日本有数の自然の宝庫です。沼もあれば、川もある。そこに鳥たちがつどう。夜に森のそばを散歩していると「ホー、ホー」というフクロウの鳴き声が聞こえます。夏にはホタルも顔を出します。地域の人たちと、フェンスごしの観察会を毎年しています。

新たに700戸も

 国は、この森の緑を削り、新たに七百戸の米軍住宅を増設しようとしています。それも、横須賀に原子力空母を配備するために。つくろうとしているのは「住宅」という名の「米軍基地」です。米軍基地をつくるために、私たちの税金である「思いやり予算」をつかい、首都圏に残された貴重な森をこわす。絶対に許すわけにいきません。

 池子の森には、かつてずっと人が住んでいました。1937年に帝国海軍は住民を強制的に立ちのかせて弾薬庫をつくり、45年には米軍の接収地となりました。その後、遊休化し、返還運動がおきるなか、82年に米軍は森に米軍住宅をつくることを求めてきました。

 逗子市民は、建設反対運動に立ちあがり、普通の母親たちもこぶしを振りあげました。十数年間にわたり、市長選挙、市議選挙などで10回もの「米軍住宅ノー」の審判を下しています。

今回、国は「池子の森へ、もう米軍住宅はつくらない」という約束をやぶり、米軍住宅をさらにつくろうとしています。市民に誓ったある約束は何だったのでしょう。国を相手に裁判にうってでた長島市長を、市民として支えていきます。

市民の土地です。

もともと池子の森は市民の土地です。ですから、市民に返すのは当然のこと。私たちは、身勝手なことをいっているのではありません。ただ当たり前のことを訴えているにすぎません。

逗子市は昨年、市政誕生50周年をむかえました。戦争中、「軍都」として横須賀市に併合され、1954年に独立しました。ですから「自主自立」の思いがとても強い街です。

今ここで建設を許したら、池子の森への新たな米軍住宅や施設の建設も考えられます。逗子市民の悲願である「池子の森返還」が実現するまで訴えつづけていきます。そして、逗子市の歴史を市民の手にぬりかえていきたい。

                  (しんぶん赤旗 2/6付 南関東のページ)