はしづめ明子 日本共産党逗子市議会議員
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市長に対し、職員3名の名誉回復を求める決議

 2002年8月、逗子湾海洋生物調査等・啓発事業(岩礁オオタカ根問題)をめぐり、委託契約の遅延問題で、外部からの通報によって、環境部の管理職3名が更迭されていました。市議会は、特別委員会の中間報告後、それまでの調査で明らかになった事実から、職員に問題はないと判断。事実誤認で新聞報道され社会的制裁を受けていたことからも、その職員に対する名誉を速やかに回復させるために、以下の「決議」を可決しています。

【決議案の発議者】

岩室年治(日本共産党) 平井竜一(次世代) 須田隆(政風会) 高野典子(公明党) 塔本正子(会派21世紀) 真下政次(新世紀)鈴木安之(無) 草柳博(無) 奈須和男(無) 関口正男(社民党)

【決議案に対する賛否】  

定数21・欠員1名  欠席1名  賛否17-2 賛成多数で可決

共産党〇 政風会〇 次世代〇 新世紀〇 公明党〇 倶楽部× 21世紀〇 無〇無〇無〇無〇

【発議者代表の趣旨説明(全文)  日本共産党 岩室年治】

 ただいま議題となりました決議案第4号 市長に対し、職員3名の名誉回復を求める決議につきまして、発議者を代表して趣旨説明を申しあげます。

 本市議会は8月臨時会で、逗子湾海洋調査・啓発事業に関する調査特別委員会を設置し、地方自治法100条調査権を付与し、市長並び関係職員に対する調査、併せて百条調査委員会では市長を含め8名を証人喚問し、さらに再喚問も行い、前定例会では中間報告も行い、事実の解明を進めてきたところであります。

 ただし、調査の解明の中で明らかになった事実から市長が問題とし、人事考査委員会にかけた理由である便宜供与は存在せず、事務的落ち度と言える内容はなかったことから、一日も早く嫌疑をかけられた職員3名の名誉回復が必要と判断し、提案するものであります。

 なお、決議案の内容につきましては、お手元に御配布させていただきましたとおりでありますので、何とぞ同僚議員各位におかれては、本決議案の趣旨を御理解いただき、全会一致をもって御賛同いただきますようにお願い申しあげ、発議者代表の趣旨説明を終わらせていただきます。

決議案第4号 市長に対し、職員3名の名誉回復を求める決議

 逗子湾海洋生物調査・啓発事業の遅延問題では、本市議会に調査特別委員会を設置し、地方自治法百条調査権に基づき市長を含む8名の証人喚問と中間報告を行った。調査の結果当初、市長が問題とした環境部職員の便宜供与は存在せず、事務的落度と言える内容もないことが明らかになった。にもかかわらず人事考査委員会は内部調査を理由にいまだに結論を先延ばし、その結果、嫌疑をかけられた職員の人権侵害とも言える状況が続いていることは黙過できない。

 現在も調査特別委員会は継続中であるが、残された主な調査は、通報者でありオオタカ根への案内業を営む証人による事業の予算化への働きかけの事実確認、市長の指示で紹介された証人と応札希望業者との関係、市長の指示による職員と証人との面談の事実確認などについて証人喚問が必要である。

 本市議会は、新聞報道された職員の身分と人権を回復するためにも必要かつ、適切な措置を直ちに実行することを市長に対し強く求めるものである。

 以上のとおり決議する。

 平成14年11月13日               逗 子 市 議 会