はしづめ明子 日本共産党逗子市議会議員
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逗葉新道の無料化を求める意見書を全会一致可決

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 逗子市議会は、6月17日本会議で、超党派で提案した意見書案第3号「逗葉新道の無料化を求める意見書」を全会一致可決。関係機関に提出しました。

 逗子市、葉山町、両議会とも長年にわたり無料化を要望していますが、県と公社側は応じる動きはありません。

日本共産党は、県道路公社との間で無料化について交渉してきました。しかし、公社側は主に次の2点を理由にして拒んでいます。

第1に本町山中有料道路や三浦縦貫道路などの「道路整備特別措置法」による道路は30年で無料化するように決められているが、逗葉新道は私道と同じであり、無料化するつもりはない。

第2に逗葉新道は黒字路線であり、本町山中有料道路や三浦縦貫道路を維持していくのに必要である。

県が公社から逗葉新道一部を10億3千万円で買取り、一般道化へ。但し一部は有料を継続する。

三浦半島中央道路の上山口から長柄の区間が供用開始され、逗葉新道に接続。その接続した部分から長柄十字路に向かっては、神奈川県に移管されることに伴い、県道となって無料化されました。但し、神奈川県は、県道路公社に対して平成14年から4年間にわたり総額10億3000万円を支払うことになっています。また、料金所から横浜横須賀道路に向かっての区間は、無料化されていません。

 県道路公社は逗葉新道の県道への移管に伴い、道路維持管理の責任がなくなるだけでなく、10億3000万円の代金を受け取り、黒字の通行料金はそのままということです。ようするに県民の税金で作り、公社の負担を軽くし、儲けは公社の利益と存続維持に充てるというものです。日本共産党は引き続き逗葉新道の無料化を県と公社に求めていきます。

 以下は、「意見書」の全文です。

          H16年 逗葉新道の無料化を求める意見書

 本市議会は、昭和49年に「逗葉新道の料金撤廃に関する意見書」を関係機関に提出し、市内の通過交通の流入を避け、渋滞の緩和と交通安全対策からも料金撤廃を強く要望してきた。

 平成16年3月、県道逗子葉山横須賀線(三浦半島中央道路)の長柄から上山口間の一部が開通。また、逗葉新道の一部が県道に移管された。県道と逗葉新道が接続したことにより、有料道路を避け、現在、市内への通過交通が増加する傾向もあって一部では渋滞が発生し、今後は事故が多発する恐れもある。

 よって、本市の交通安全対策と交通体系からも、早期に逗葉新道の無料化を図られるよう強く要望する。

 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。

 平成16年6月17日  原案可決

                           逗子市議会

逗葉新道の無料化は、市民の30年来の要求。

 逗葉新道は昭和45年に完成し、三浦半島を横断し、逗子市内の通過交通のバイパスとして利用されてきました。当時、逗子市内には、鎌倉から逗子を結ぶ湘南道路(日本道路公団)がありましたが、料金所の撤廃が図られる動きもあり、昭和49年、逗子市議会は、「湘南有料道路逗子区間の料金撤廃に関する意見書」と、あわせて逗葉新道についても料金撤廃を求める内容の「意見書」を提出しています。しかし、すでに30年が経過したにもかかわらず未だに無料化されていないのが現状です。

 以下は、意見書の全文です。

          S49年 逗葉新道の料金撤廃に関する意見書

 逗葉新道は完成以来、これに接続する湘南有料道路と相まって、一般車両はもとより、貨物車両、観光車両等、その利用は活発である。

 すでに先般、湘南道路の鎌倉区間の料金撤廃が打ち出され、残る逗子区間についても、これが無料化を図るべく目下、関係当局と折衝中のところである。

 これらにより有料の逗葉新道をさけ、逗子市内を通過する車両が今後ますます激増することが予測され、市内の交通渋滞は勿論、交通安全対策からも、まことに憂慮されるものがある。

 よって当局におかれては、車両の出入口となっている本市の実情を勘案され、安全なる交通行政を進めるため、速やかに逗葉新道の料金撤廃措置を講ぜられるよう強く要請する。

 昭和49年12月6日  原案可決

                                逗子市議会