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赤旗04.05.04付「リポートNOW神奈川」 池子の森の緑が危ない 米軍要望で新施設計画 国と地元との合意ほごに

党国会議員の調査で判明

 日本共産党の大森猛衆院議員、畑野君枝、小泉親司両参院議員らが4月30日、神奈川県逗子市の池子の森と米軍住宅地区を調査し、在日米海軍施設部長らと意見交換。その中で小学校建設(本設)のほかに、住宅入居米兵家族の要望で新たな施設建設も検討する意向のあることが判明。そのために、新たに貴重な自然が壊される懸念が深まりました。

 本設小学校建設予定地は、住宅建設事業区域の緑地を壊し、延べ約1万平方㍍の敷地に鉄筋コンクリート2階建ての学校を建設。20人~30人学級で、1年~5年生約800人が対象です。

 防衛施設庁は「スクールバスで横須賀に通っていたが交通事情が悪化し米側から新たに要請があった」と説明。現在は、住宅地区内にプレハブの「簡易な小学校」(1億5800万円)が建設され、小学3年まで約500人が通っています。米軍側は、これに不満を示し、本設小学校建設を日本政府に要求。防衛施設庁と米側が調整中で、業者が国の委託でアセス評価書案を作成しているといわれています。

住民の反対陳情 市議会で採択

 長島一由逗子市長は、「アセス調査の結果により、環境への影響という観点から判断する」(市議会答弁)という姿勢。しかし、同市議会は、昨年6月、学校を建てないという約束をほごにし、緑地と破壊するのは市民を欺くとした住民の陳情を採択。新婦人逗葉支部の反対陳情は「新たな追加建設を認めた場合は、今後なし崩し的に計画区域が拡大され、緑地が削られ、基地の恒久化につながる恐れがある」と訴えています。

 こうした経過を踏まえた日本共産党国会議員の調査に、在日米海軍のイワネ施設部長らが、規模や範囲について「防衛施設庁がアセスにかける。緑をどこまで切るのかは施設庁に任せてある」と説明。学校以外の施設建設は、「住宅地区の住民からの要望で必要になった場合、検討することになるだろう」との認識を示しました。

 小学校建設は、逗子市が米軍住宅建設を受け入れた際の国・県・市の三者の「5項目合意」にもなく、条件に含まれていない約束外の計画です。地元との約束をほごにし、国民の税金「思いやり予算」で、なし崩しで施設計画を進め、残った貴重な緑を破壊するーこれが米軍と日本政府です。

メモ=池子米軍住宅建設は、逗子市民の度重なる反対の意思を無視して強行。1988年に池子の森(約288㌶)のうち、住宅建設事業区域(約87㌶)で造成工事を開始、貴重な自然と遺跡を破壊。98年3月に住宅854戸が全部完成、昨年9月時点で、831世帯3225人が入居。運動場、スポーツ施設、立体駐車場、ゴミ分別場、下水道処理場、管理棟等も整備、その後の施設整備を加え、「思いやり予算」総額約851億円を投入。逗子市などは住宅建設事業区域外の「後背地」(165.1㌶)を含め全面返還を要求している。

【しんぶん赤旗 2004年5月4日付】