劇団蒼い群 第63回公演「あの深い海の底より」
11月2日、横須賀で演劇活動を続けている劇団蒼い群の第63回公演「あの深い海の底より」を鑑賞しました。ストーリーの舞台は横須賀、サイレンが鳴り響き、街が騒然となる中で、ある家族の前に、沈没した日本海軍の船が現れ、フィリピン海戦で戦死したはずの海軍少尉の父親が登場、横須賀に米軍の空母が接岸していることを見て日本が勝ったことを確信する。一方、家族は日本が戦争に負けたこと、その間違いを正そうとし、真実を告げる。父親はなぜ敵軍の艦船がつながれていることに納得がいかない、そして、その事実、その真実の前にして、父親は同胞が眠る深い海に戻っていくことになります。私が感じたことは、今ある横須賀の現実を戦争で亡くなった人々には、誰一人理解できない姿に映っていることは間違いありません。(記 岩室)
