はしづめ明子 日本共産党逗子市議会議員
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20年4定 議案等の審議結果

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《11月30日 本会議》

【報告】

報告第 12 号 専決処分の報告について(報告)[損害賠償の額の決定]

※市の作業者が、民家の門柱を損傷。 賠償額356,739円

報告第 13 号 専決処分の報告について(報告)[工事請負契約の変更]

※防災行政無線デジタル化整備工事の設計変更 新宿3丁目の保養所(閉鎖)から市倉庫(旧新宿会館跡地)への移設のための増額2,236,239円

報告第 14 号 専決処分の報告について(報告)[損害賠償の額の決定]

※公園内で草刈り機移動中、小石が飛び、市民が負傷。賠償額4,980円

報告第 15 号 専決処分の報告について(報告)[損害賠償の額の決定]

※収集車が既設の擁壁と接触し損傷。賠償額61,600円

【議案】

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↑写真 桜山6丁目 モルタル吹付け復旧工事された崩落現場

議案第 65 号 専決処分の承認について(専決処分・即決)[損害賠償の額の決定] 〇全会一致可決

■桜山6丁目市有地緑地の法面崩落で、市道を走行中の車両を損傷。賠償額569,588円

議案第 66 号 専決処分の承認について(専決処分・即決)[令和2年度逗子市一般会計補正予算(第9号)] 〇全会一致可決

生活困窮者自立支援事業 14,712千円 住居確保給付金と市独自の住居確保支援金が不足し、増額補正。

道路改良事業 令和元年5月21日発生した崖崩落後、令和2年7月19日に再崩落によって、災害復旧工事を追加変更するための整備増額。104,357千円(補助率3分の2)

総額231,979,900円(令和元年分127,622,000円 令和2年増額分104,357,000円)

放課後児童クラブ事業 2,500千円 1クラブあたり50万円×5 (補助率10割) 消毒液等の衛生用品と感染防止の備品の購入費

民間保育所等運営支援事業 6,500千円 1施設あたり50万円×13 (補助率10割) 消毒液等の衛生用品と感染防止の備品の購入費

公立湘南・小坪保育園維持管理事業 1施設50万円×2 (補助率10割) 消毒液等の衛生用品と感染防止の備品の購入費

議案第 67 号 専決処分の承認について(専決処分・即決)[令和2年度逗子市国民健康保険事業特別会計補正予算(第2号)] 〇全会一致可決

■コロナウイルス感染症の影響で収入減少世帯に対する保険料減免など還付対象が増で、予算不足分を増額。

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↑写真 池子3丁目 落石が防護ネットを破った崩落現場

議案第 68 号 専決処分の承認について(専決処分・即決)[令和2年度逗子市一般会計補正予算(第 10 号)] 〇全会一致可決

■緑地安全対策事業 16,247千円 池子3丁目の緑地崩落による法面防護工事(柵とモルタル吹付)

議案第 75 号 逗子市職員給与条例及び逗子市一般職の任期付職員の採用等に関する条例の一部改正について(即決)〇全会一致可決

■一般職・部長職、任期付職員、会計年度職員の期末手当を年間支給を0.05%削減。

議案第 76 号 逗子市市税条例の一部改正について(即決) 〇全会一致可決

議案第 77 号 逗子市国民健康保険条例の一部改正について(即決) 〇全会一致可決

議案第 78 号 逗子市後期高齢者医療に関する条例の一部改正について(即決) 〇全会一致可決

議案第 80 号 逗子市介護保険条例の一部改正について(即決) 〇全会一致可決

議案第 81 号 逗子市営住宅条例の一部改正について(即決) 〇全会一致可決

議案第 82 号 逗子市火災予防条例の一部改正について(即決) 〇全会一致可決

 ■急速充電整備について、全出力20~50キロワットの整備を上限200キロワットまで拡大。

《12月10日 本会議》

池子2丁目崖崩落事故、マンション組合と逗子市が和解し、組合が仮復旧工事を負担、国と市が本格な復旧工事を負担する

【議案】

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↑市道101号線を廃止、一部を売却し、323号線として認定する現場

議案第 69 号 市道の廃止について 〇全会一致可決

議案第 70 号 市道の認定について 〇全会一致可決

 ※市道101号線の廃止・一部売却の議案は、周辺住民への説明がなかったことで、6月議会では否決となっていましたが、住民の理解が得られたとして再提案されました。

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↑写真 小坪トンネルの逗子側。

議案第 71 号 工事請負契約の締結について[小坪トンネル修繕工事] 〇全会一致可決

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↑写真 市道新宿65号線 ロードオアシス駐車場の崖崩落現場と復旧工事

議案第 72 号 工事請負契約の変更について[新宿 65 号道路災害復旧工事] 〇全会一致可決

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↑写真 池子2丁目崖崩落した斜面にモルタル吹付けで仮復旧工事された現場

議案第 73 号 和解について 〇賛成多数で可決

〇賛成16 共産党2 立憲ク3 市政ク2 公明党2 真無所属2 ネット1

×反対4 自民党4

【賛成討論 岩室年治】

「和解」で組合が仮復旧工事費など全額を負担することで合意し、市へ13年間で返済へ。本復旧工事は国7割、市3割の負担。

ただいま議題となりました議案第73号について、賛成の立場から討論に参加いたします。池子2丁目崖崩れで発生した事故への対応として、崩落した土砂撤去、交通誘導員配置など交通安全対策、設計と応急復旧工事について、事故直後から桐ケ谷市長の迅速な判断と指示によって、2月24日には道路災害復旧工事の施行承諾を得て、仮復旧工事が行われました。その結果、周辺住民と通行車両の安全が確保され、片側通行が可能となり、崖下の住民の不安解消、日常生活を取り戻す事につながってきたと思われます。その後、逗子市とマンション管理組合との協議が行われ、今回の和解に至ったわけであります。和解の内容は、仮復旧工事費について、組合が全額支払うことで合意、市が肩代わりしてきた工事代金37,500,100円を令和3年から令和15年までの13年間で、毎年300万円あまりを分割返済することとなっています。委員会審査においては、今回の和解で合意された無利息・無担保の工事代金の返済金が、もしも遅れたり、滞ることへの恐れ、少なからず懸念も生まれることは事実であります。そのための合意書には、未払いが生じた場合に、第3項で「組合は年3%の遅延損害金を支払う」と明記されています。委員会審査で、残念ながら、不安と懸念を払しょくできず、「和解」に反対された議員もおられました。一方で、本格的な復旧工事については、総務常任委員会の審査では補正予算が全会一致で可決。この後の日程で、表決が諮られ、可決が見込まれています。この復旧工事代金には、市民から預かる貴重な税金、本市の厳しい財政から捻出した補正予算で市負担分15,793,800円が使われることとなっています。

 次に、逗子市と組合が結ぼうとしている和解、合意書がどのようなものかを述べ、この場で改めて考えていただきたいと思います。崖崩落事故は、被害者が亡くなったこともあり、全国的にも注目も集めて、関心を持たれた案件であります。そして、逗子市と組合の対応は、多くの市民が関心をもって見守る状況にもあります。その事を考え場合、今回の「和解」をめぐる桐ケ谷市長の政策的・政治的判断は、今後の市政運営にも影響するものと捉えています。だからこそ、議会としても、非常に難しく、より慎重な、賢明な判断が求められています。

和解否決は、和解の破綻、災害復旧工事もできない

和解にある「合意書」の各項目を今一度見ておく必要があります。合意書の第4項には、「法面復旧工事の費用負担については、逗子市が負担するものとする」と規定しています。このことは、「和解」と補正予算は一体的に判断されるべきものだという事です。一方を切り離して判断した場合、例えば「和解」を否決した場合、国7割と市3割の補正予算が可決したとしても、復旧工事は行なうことは、到底できなくなるとみるべきではないでしょうか。もう一度、組合との「和解」協議を行なうにしても、復旧工事の着工をするにしても、組合との合意なしに、進めることはできません。ようするに年度内と言う期限、時間的にも、市も組合も、チャンスも失い、国からの支援も得られない可能性が生まれてしまいます。市と組合との再交渉は、国の支援もなく、両者は逃げ場をなくし、再交渉による「和解」が、今回示された以上によりよいものとなる保障はありません。一歩一歩踏み固めて進んできた所で、今度は先が見えない場所に立たせられ、進むことを促されるようなものと言えないでしょうか。

和解否決は、逗子市と組合との訴訟につながる

 「和解」の否決は、テーブルを壊すことです。最悪を想定すれば、「和解」の選択肢は無くなり、訴訟へと進み、その訴訟は数年にわたる可能性があります。さらに、仮復旧のままであれば、周辺の住民は、以前のような相互通行に戻らず、片側通行の常態が長年にわたり続くことになり、不便を強いることになります。次に、「和解」に反対された方が、補正予算には賛成であれば、民有地の防災復旧工事に対し、市の財源を投入することは認めると言うことになります。繰り返しの意見になりますが、池子2丁目崖崩れをめぐる議案2件について、見た目には別ものでありながら、和解の合意書を通じて、決して切り離せないものと考えるべきではないでしょうか。

 最後、今一度申し上げますが、今回のような案件は、交渉によるもので、人が変われば結果もおのずと変わるものです。それだけに交渉の判断は、政治的な決断で決められるわけです。そのため議員としては、難しい判断が迫られています。しかし、議場には、桐ケ谷市政誕生の過程を見てきた方もおられます。池子2丁目崖崩れでは、桐ケ谷市長が、連日、災害現場の対応から、組合との対応、その後、国との交渉、今回の和解に至るまでの難しい交渉を続けられてきたことは十分にご存じだと思われます。その経過を考えれば、桐ケ谷市長が、今回下されたギリギリの政治的な判断に対し、ぜひ信頼していただき、私も含めてお互いに責任を持って、今回の判断をしていただくようお願い申し上げ、私の賛成討論を終わります。

 

議案第 74 号 逗葉地域医療センターの指定管理者の指定について 〇全会一致可決

議案第 79 号 逗子市墓地等の経営の許可等に関する条例の一部改正について 〇全会一致可決

議案第 83 号 令和2年度逗子市一般会計補正予算(第 11 号) 〇全会一致可決

議案第 84 号 令和2年度逗子市国民健康保険事業特別会計補正予算(第3号) 〇全会一致可決

議案第 85 号 令和2年度逗子市後期高齢者医療事業特別会計補正予算(第1号) 〇全会一致可決

議案第 86 号 令和2年度逗子市介護保険事業特別会計補正予算(第2号) 〇全会一致可決

議案第 87 号 令和2年度逗子市下水道事業会計補正予算(第1号) 〇全会一致可決

■一般質問 2番目 橋爪明子議員

《12月11日 本会議》

■一般質問

《12月14日 本会議》

■一般質問 14番目 岩室年治議員

【意見書案】

意見書案第 10 号 安全・安心の医療・介護の実現と国民の命と健康を守ることを求める意見書(即決) 賛成多数で可決

○賛成10 共産党2 立憲ク3 市政ク2 真無所属2 ネット1

×反対6 自民党4 公明党2

※陳情第 17 号 安全・安心の医療・介護の実現と国民のいのちと健康を守るための陳情

意見書案第 11 号 最低賃金の改善と中小企業支援策の拡充を求める意見書(即決) 賛成多数で可決

○賛成10 共産党2 立憲ク3 市政ク2 真無所属2 ネット1

×反対6 自民党4 公明党2 真無所属2 ネット1

※陳情第 18 号 「最低賃金の改善と中小企業支援の拡充を求める意見書」の採択を求める陳情

 

【決議案】

決議案第3号 池子2丁目崖崩落事故に関する決議(即決) 賛成多数で可決

○賛成11 共産党2 立憲ク3 市政ク2 自民党4

×反対5 公明党2 真無所属2 ネット1

【趣旨説明 岩室年治議員】

ただいま議題となりました決議案第3号、池子2丁目崖崩落事故に関する決議案について、発議者を代表して趣旨説明を申し上げます。

今年2月5日発生した池子2丁目崖崩落事故については、今定例会に「和解」の議案と、本格的復旧工事を行なうための補正予算の議案も提案され、先日に議決されたところであります。池子2丁目崖崩落事故で、高校生の命が失われ、決議案でも触れられていたように、逗子市民は悲しみに包まれました。被害者遺族の心痛は耐え難いものと察するところであります。また、事故による影響は、事故直後の通行止め、仮復旧工事でも全面解除できず、未だに片側通行が続いていることでは、周辺の住民に大きな負担を強いています。さらに、逗子市内で多数発生する自然災害に対しする市民の不安は一層増し、市当局も、緊急調査を実施し、補正予算も組み、具体的な安全対策に取り組んでいます。ところで、決議案では、前段では、今お話ししたように、この事故を教訓して、市議会としても、市長はじめ職員と力をあわせて取り組む決意を述べています。次に、決議案では、崖所有者であるマンション管理組合との協議を経て、提案された「和解」合意書の内容に触れています。この「和解」に対する判断は、交渉の結果とは言っても、懸念を払しょくできなかった議員もおられます。しかし、本会議で和解が認められた以上は、決議案が求めている仮復旧工事の代金となる返済について、組合が誠実に履行されように、改めて市議会の意思を示しておく事が、肝要であろうと考えています。

《和解の合意書にある返済金(仮復旧工事費)》

★どうして、「和解」とは、別に決議案が必要となった理由について意見を申し上げておきたいと思います。同僚議員もご存じ用のように、市と組合との交渉は、そう簡単な話し合いではなかったことが、これまでの委員会審査、そして提出資料からもわかります。そこで事故直後を少し振り返ると、まず私たち議員を最初に驚かせたことは、不安になった一般市民であればわかりますが、マンションの組合員の方の中に、遺族が悲しみの中にあって、事故処理の対応に、行政が日々追われている最中に、事故の悲惨な状況を尻目にして、事故一週間後に、市議会への陳情を提出し、行政に崖対策を早く取り組めと催促している動きもありました。 今回の交渉当初と過程をみると、この陳情と同じような主張が、組合側、代理人の主張にみえてきます。組合代理人の弁護士を通じて、逗子市に対し、市道の沿道にある民有地の危険個所は、「行政に責任がある」と主張し、仮復旧工事にも難色を示し、2月24日の仮復旧工事の施工承諾書も、組合ではなく、「逗子市のために協力したものだ」と言い張っていました。

今回提案された補正予算との関係を見ると、仮復旧後の本格的な復旧工事について、国からの支援策として緊急自然災害防止対策事業債の適用を受けることになっています。ところが、組合の意見は、このことは国から逗子市への財政支援に過ぎず、「組合の負担軽減にはつながらない」と主張されていました。これでは、自らの責任を忘れ、本格的な復旧工事については、組合は関係ないと言う姿勢を見えます。さらに組合の主張は続き、逗子市に協力することが、「便宜を図ってまで合意する必要も一切ない」と主張していました。負担問題でも、「負担は原則折半だ、あるいはそれ以上」と主張されていました。見過ごせない点は、代理人は組合総会において、「裁判を通じて負担額を確定させていただくことを提案していこうと考えている」と主張していました。この発言は逗子市に対し、いくら交渉とは言っても、脅しと思える発言ではありませんか。この発言は、訴訟にすれば、本復旧工事は先送り、困るのは逗子市と市民だけで、マンションは困りませんと言っているようなものです。これだけを見ても、「和解」が合意に至る過程には、様々な意見と対立もあり、交渉に立たれた職員はよく我慢もして、合意に導いたものだと思っています。これらの過程がどうあれ、どうあっても、「結果良し」としても、組合との交渉過程を見る限りにおいて、マンション組合の対応は、非常に残念な限りでありました。 以上、だからこそ、組合に対し、和解の合意書をしっかりと守っていただくように求めておく必要があると判断したしだいであります。

《被害者遺族》

決議案の最後に、組合に対し、被害者遺族への損害賠償は、早期に解決されることをお願いする立場から、要望しています。このことは、市長は逗子市を代表し、議会は市民の代表が集まり、行政をチェックするだけでなく、時には市民の声を、議会の意思として、対外的に示し、発する責任もあると考えています。今回の崖崩落事故では、被害者遺族からは、マンションの区分所有者に対し、1億1800万円の損害賠償の請求がされています。また、被害者遺族からは、管理会社に対し、業務上過失致死容疑、区分所有者に対し、過失致死容疑で刑事告発がされ、その安全対策の責任を問う動きがあります。民事と刑事、どちらも責任は問われている中で、早く解決することは、その判断や結果にも影響し、組合にとっても必要なことであります。今後、復旧工事が完了、片側通行も解除されれば、関係者以外の市民はこれまでの日常生活に戻ることになります。しかし、多くの市民が願っていることは、復旧工事の完了だけでなく、被害者遺族が抱えている問題を早期に解決されることを願っていないでしょうか。訴訟、裁判が長引くことは、被害者遺族にとっても、辛い日々を送ることを強いることで、二重の苦しみを遺族に負わせることにつながらないでしょうか。だからこそ、市議会としても、早期解決を願い、決議案では強く要望しているわけであります。ぜひ、ご理解いただけますようお願い致します。

《議員の総意として》

趣旨説明の最後にあたり、同僚議員各位におかれましては、池子2丁目崖崩落事故に関する決議案については、逗子市議会として、事故を教訓に二度と繰り返さない覚悟をもって、市長、行政と力をあわせて、取り組む決意となっています。議会の意思、すべての議員の総意となるように、ご理解とご賛同をいただけますよう重ねてお願い申し上げ、趣旨説明を終わらせていただきます。ご清聴ありがとうございました。