はしづめ明子 日本共産党逗子市議会議員
はしづめ明子 日本共産党逗子市議会議員はしづめ明子 日本共産党逗子市議会議員

12年3定 総務常任委員会付託案件の審査結果

9月7日、総務常任委員会が開かれ、議案3件、陳情12件の審査を行い、結果は以下のとおりです。田中英一郎委員長(公明党)は傷病ため欠席、副委員長の匂坂委員が委員長を行いました。(9/10一部表決訂正があり、岩室委員の討論要旨も追加しました。)

①議案第47号 工事請負契約の締結(池子市営住宅建築工事・写真左)について ◎全会一致 可決

②議案第52号 平成24年度一般会計補正予算(第3号)中付託部分について ◎全会一致 可決

新宿滞水池(下水道)築造工事契約を僅差で可決、但し、周辺住民からの「一時凍結」陳情も了承

③議案第48号 工事請負契約の締結(新宿滞水池築造工事・写真右)について ◎賛成多数 可決

★議案第48号に対する継続動議 (岩室)

○賛成3 岩室(共産党)  高谷(無会派)  松本(無所属)

●反対4 横山(円) 真下(自民党) 奈須(市民自治) 君島(無所属)

■退席1 長島(市政ク)

【岩室 継続動議の趣旨説明】 議案第48号について、この際、継続審査を求める動議を提案いたします。その理由は、この問題は第2回定例会でも、周辺住民から陳情が提出され、行政と住民との対話が必要とされていました。ところが、この間、対話は一度限り、その後の行政による対応もなく、(手続きが)すすみ、住民からは一時凍結、対話継続、市民参加による手続きのやり直しなど求められている状況もあります。そのことから、現時点では、工事着工は難しいと判断し、継続動議を提案したしだいであります。同僚議員各位におかれましては、ご賛同いただけますようお願いし致します。

★議案第48号(原案)に対する表決(継続が否決後、原案が諮られました。退席は2名)

○賛成4 横山(円) 真下(自民党) 奈須(市民自治) 君島(無所属)

●反対2 岩室(共産党)  高谷(無会派)

■退席2 長島(市政ク)   松本(無所属)

【岩室 反対討論】 議案第48号 工事請負契約の締結について、先ほど(日本共産党が提案)継続動議が否決されたことから、改めて議案に対する態度を判断すると反対であります。とくに現時点でも計画に対する住民の理解は得られていません。そして工事が着工していない現時点だからこそ、現計画の一時凍結を図るべきだと判断しました。その立場から討論に参加致します。

新宿滞水池築造工事の契約については、6月議会、周辺住民からの提出された行政と住民との対話継続を求める陳情について了承しています。 しかし、この間、住民と行政との対話は一度、住民側が設定した「市長との対話集会」だけです。一方、地元から一時凍結を求める陳情が提出されていることを考えれば、地元住民からは、まったく理解は得られていないものと判断できます。そのような中で、公共施設であっても、行政が強引な形で工事を強行すべきではないと判断しています。以上のことからも、議案48号に反対するものであります。

★議案第48号に対する附帯決議案 (君島・横山) 

○賛成4 横山(円) 真下(自民党) 奈須(市民自治) 君島(無所属)

●反対2 岩室(共産党)  高谷(無会派)

■退席2 長島(市政ク)     松本(無所属)

④陳情第27号 関係住民の理解と合意が得られるまで「新宿汚水滞水池築造計画」の一時凍結を求める陳情 ○賛成多数 可決

★陳情第27号に対する継続動議 (松本) 

○賛成2 松本(無所属) 奈須(市民自治)

●反対6 岩室(共産党) 高谷(無所属) 横山(円) 真下(自民党) 君島(無所属) 長島(市政ク)

★陳情第27号に対する表決

○賛成4 岩室(共産党) 高谷(無所属) 長島(市政ク) 奈須(市民自治)

●反対3 横山(円) 真下(自民党) 君島(無所属)

■退席1 松本(無所属)

【岩室 賛成討論】 陳情第27号について、賛成の立場から討論に参加致します。新宿滞水池築造計画については、すでに先ほど、議案第48号で新宿滞水池築造工事の工事請負契約の締結について、議案を付託された総務常任委員会として、可決されています。しかし、本会議における判断もあることから、それらを考慮して、陳情に対する意見を申し上げたいと思います。

 陳情には、地元住民のみなさん、代表者を含め1646名の署名が添えられています。この間、4月以降、住民のみなさんに対する行政からの説明、その説明会はわずか3回、「納得できない」と言う市民のみなさんからは、市議会へも住民との話し合い、対話継続を求める陳情が提出され、(委員会で)了承はされましたが、結果的には、行政による説明会は開かれず、住民の要請でやっと一度だけ市長との対話集会が開かれるという状況でした。

  住民にとって臭気問題、環境問題は切実な問題です。ところが、市長は対話集会で「この施設は迷惑施設ではない」と述べられていました。私は、住民にとって、下水道施設が自分の家の隣りにできると聞いた人が、もろ手をあげて賛成する市民はそう多くいるとは考えられません。一方的に「迷惑施設ではない」と言い切れるのでしょうか。そのことを逆に考えると市長自身は、市民全体のためになるのだから、「喜んでもらいたい」ぐらいに捉えているのでしょうか。 陳情では、現計画に対する大きな疑問が投げかけられていますが、審査を通じても、それらが周辺住民に納得できるような説明にはなっていませんでした。

 日本共産党は、下水道事業、現在進められているような合流式を分流式に改善すること事態に反対しているわけではありません。そのため当初予算では賛成していますが、6月議会の陳情の了承という立場からも、引き続き住民が納得する状況、住民合意に努力すべきものと考えています。そのためにも事業を一時凍結すべきであります。さらに、その中で現計画を見直すべきと判断できた場合には、現計画は撤回し、抜本的な見直しによって、計画を変更することも考えるべきと捉えています。

 最後に、市長、行政に対し、大きな影響を直接受ける周辺住民の理解もないままに、強引な手法はとるべきではありません。また、強引な手法は、古い政治の復活であり、市民自治から、かけ離れた、市民自治とは言い難いものとなってしまいます。陳情にこめられた切実な声を真摯な受け止め、対応を求め、陳情の賛成討論を終わります。

⑤陳情第28号 新宿滞水池計画に於ける市民参加条例運用についての陳情  ○賛成多数 可決

○賛成6 岩室(共産党) 高谷(無所属) 長島(市政ク) 奈須(市民自治) 横山(円) 松本(無所属)

●反対2 真下(自民党) 君島(無所属)

【岩室 賛成討論】 陳情第28号について、賛成の立場から討論に参加致します。陳情は新宿滞水池計画において、逗子市市民参加条例の目的と趣旨を生かし、少なくともパブリックコメントを実施し、ワークショップを数回は開いてほしいと求めています。審査を通じても、手続きは事前事後、行政の判断によって様々な手法を取り組むことはできるというような答弁もありました。

陳情は、市民に対し、この計画については、もっと積極的に市民参加の場を提供すべきであるという立場から提案されているものであり、理解できるものであります。

 以上のことからも、陳情に賛成するものであります。

⑥陳情第29号 逗子市合流式改善計画への市民参加の陳情 ○賛成多数 可決

○賛成6 岩室(共産党) 高谷(無所属) 長島(市政ク) 奈須(市民自治) 横山(円) 松本(無所属)

●反対2 真下(自民党) 君島(無所属)

【岩室 賛成討論】 陳情で訴えられているように、現計画が今年4月に突然示され、わずか3回の説明会だけで工事に着工する姿勢でいることから、住民としては、市民参加を求め、現計画を位置付けている「逗子市合流式下水道改善計画」への意見反映を求めているものと捉えています。現在、周辺住民のみなさんの理解がない中、また、多くの市民が現計画について十分に理解、周知がされていない状況のもとでは、改めて市民参加の機会をつくるべきと判断し、陳情に賛成するものであります。

⑦陳情第30号 逗子市下水道行政に関する市民、有識者参加を含めた特別委員会設置の陳情   ▲継続審査

★陳情第30号に対する継続動議 (長島)

○賛成5 長島(市政ク) 横山(円) 奈須(市民自治)   真下(自民党) 君島(無所属)

●反対3  岩室(共産党) 高谷(無所属) 松本(無所属)

【岩室 賛成討論】  陳情第30号について、賛成の立場から討論に参加致します。陳情では、本市の下水道行政に対し、もっと、より多くの市民に理解を広げ、市民が参加すべきではないかと投げかけられています。その具体的提案として、横須賀市の下水道事業アドバイザー会議のような組織の設置を求められています。本市の下水道行政は、施設整備と枝線整備、100%をめざす取り組みが進められてきました。また、都市計画税の多くが投入されてみきました。逗子市の下水道運営審議会は、事実上、受益者負担と下水道料については、諮問、答申のために審議はしてきましたが、陳情が求めているような下水道事業の運営や施設整備の在り方などについては行なってきません。さらに下水道の諸計画の策定においても、審議会でもなく、これまでは行政が主体、コンサルタントによって策定してきたことが現実であります。現状から、これからの将来を考えた場合、都市基盤の重要な下水道、また、多額の税金を投入していることを考えた場合、陳情者が求めているような市民も加わった委員会を設置した積極的な取り組み、必要であれば審議会の在り方も再検討が必要となってきているものと判断しました。以上のことから、陳情に賛成するものであります。

三浦半島中央道路問題 地元町内会の上桜山連絡協議会の陳情は継続へ

⑧陳情第24号 三浦半島中央道路第2期工事に関する地元住民への丁寧な説明と合意形成を求める陳情 ▲継続審査  ※写真左は中央道路桜山口予定地、写真右は中央道路の長柄口

★陳情第24号に対する継続動議 (君島)

○賛成7 君島・松本(無所属) 長島(市政ク) 横山(円) 奈須(市民自治)   真下(自民党) 高谷(無会派)

●反対1 岩室(共産党)  ※日本共産党は陳情に賛成する立場から審査を継続することに反対しました。

桜山1丁目の緑地協定内道路、業者が承認の許可を取下げ、緑地復元へ 陳情を了承

⑨陳情第25号 逗子市桜山1丁目地区緑地協定内の破壊された緑地の回復を求める陳情 ◎全会一致 了承    ※写真の左 かるがも会が里親をしているポケットパーク、写真の右は壊された部分

【岩室 賛成討論】 陳情第25号について、賛成の立場から討論に参加致します。陳情は桜山にある当該地が突然、緑地破壊されたことに憤りをおぼえ、これまで築いてきた行政との信頼関係も壊す結果となっています。その意味で行政が市民との信頼関係を回復する上では、陳情の求めている、速やかに緑地を復元すること。また、このままでは行政が開発、建築行為に協力するようになることから、これまでの姿勢を改めるべきであります。そして、地域の環境保全からも、行政と地元住民が協力して緑地管理に取り組むことを求め、陳情に賛成するものであります。

⑩陳情第26号 「住宅リフォーム助成事業」の予算額の増額を求める陳情  ◎全会一致 了承

【岩室 賛成討論】 陳情第26号について、賛成の立場から討論に参加致します。住宅リフォーム助成事業は、今年度の当初予算に初めて計上され、6月から実施された事業であります。陳情と、その審査の中でも明らかにされたように、約1ヶ月程度の間に予算額が執行されてしまった状況です。また、その経済的な効果は実績数、実績額からも十分に理解できる効果をあげたものと判断できます。しかし、残念ながら、当初予算が小額であったために、年間を通じて経済対策、経済効果を作り出すまでには至っていません。そのためにも、改めて陳情者が求めているように追加、補正予算化を図り、引き続き取り組むことが重要と捉えています。また、来年度についても、今年度の実績、状況を踏まえ、大幅な増額によって、落ち込んだ地域経済への活性化策として継続すれるべきものと考えています。そして、市民にとっても、地元業者にとっても、より利用しやすい制度へ工夫、改善すべきものと考えています。以上のことからも、住宅リフォーム助成事業について、積極的に予算措置されることを求め、陳情に賛成するものであります。

⑪陳情第32号 山の根3丁目149-5他での開発計画に関して周辺住民の安心・安全を守るための陳情 ◎全会一致 了承

⑫陳情第33号 逗子市山の根3丁目の県道沿いに横断歩道や信号機設置等の安全措置を講じるための陳情 ◎全会一致 了承

【継続審査案件】

小坪県有地買取りを求める小坪地区自治連合会の陳情は継続へ 棚上げ状態

⑬H22年陳情第11号 小坪2丁目有地(通称はげ山)の買取りに関する陳情 ▲継続審査

★陳情第11号に対する継続動議 (君島)

○賛成6 君島・松本(無所属) 長島(市政ク) 横山(円) 奈須(市民自治)   真下(自民党) 高谷(無会派)

●反対2 岩室(共産党) 長島(市政ク)

⑭H22年陳情第34号 平和都市ビジョン構築のための学習の機会と継続的公開討論の場を求める陳情  ▲継続審査

★陳情第34号に対する継続動議 (君島)

○賛成5 君島(無所属) 横山(円) 長島(市政ク) 奈須(市民自治)  高谷(無会派)

●反対3 松本(無所属)  岩室(共産党) 真下(自民党)

⑮H23年陳情第33号 鳴鶴ヶ崎を守るについてま陳情  ▲継続審査

★陳情第33号に対する継続動議 (君島)

○賛成6   君島・松本(無所属) 横山(円) 長島(市政ク) 奈須(市民自治)  高谷(無会派)

●反対2  岩室(共産党) 真下(自民党)