はしづめ明子 日本共産党逗子市議会議員
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(仮称)逗子特別養護老人ホーム「杜の家」新築工事の説明会開かれる

 9月29日、社会福祉法人「湘南愛心会」(徳洲会グループ系)は、沼間1丁目に開所をめざす(仮称)逗子特別養護老人ホーム「杜の家」の工事説明会を行ない、岩室議員が出席しました。

説明会は事業主の「愛の郷」から挨拶、工事概要は設計会社、工事と工程は受注した馬渕建設株式会社が行いました。

湘南愛心会は、すでに鎌倉市内に特養老人ホーム「愛の郷」100床(現入所者は90名)を開所、運営しています。入居条件は要介護度1以上ですが、要介護度3以上を優先する行政指導もあり、県の入所判定基準に準じて判定し、要介護度4と5が70パーセント以上で加算、現在は平均介護度は4.2以上、平均年齢は88.5歳、所在地の鎌倉市の優先入所もあることから76名が入所、他は藤沢・横浜などの入所だということでした。

市内三つ目の特養ホーム、待機者解消に期待

  逗子市にできる100床(ショート20床)の施設については、開所半年前か入所希望者を募集します。生活施設の「終の住まい」として、個室含むミックス型を採用。徳洲会系病院など医療機関との連携を強調されていました。逗子市の特養ホームの待機者も多く、本人と家族にとっても早期開設が期待されている施設です。さらに災害時に在宅介護者が一般避難所での受け入れが難しい中、地域にある介護施設は、「福祉避難所」の機能も期待されています。

説明会へ参加した周辺住民の皆さんからと事業者との間では、以下の質疑が行われていました。(あくまでも要旨です。)

★質問 建物の下に作る「雨水貯溜池」の大きさ、容量は?  回答 県・市の指導のもとで容量を決めている。

★質問 交番前交差点と工事現場前は、児童生徒の通学路であるので安全対策を?  回答 情報がなく、作業時間を設定しているので、今回のご意見を参考にして、工事車両の進入、資材搬入の車両の対応について検討したい。また、警備員配置はしっかりとやりたい。

★質問 警備員は、長期間常駐することから、専属の交通警備員を配置して、現場に慣れた人にしてほしい?  回答 当方も望ましいと考えているので、検討させてほしい。

★質問 学校などにも、工事概要と日程の説明をしておくべきと思うが?  回答 対応を考えたい。

★質問 午前中は保育園の送迎する保護者の車両も多く、大型トラックがすれ違いが難しい?  回答 まだ十分、近隣の状況を把握できていないので、検討させて欲しい。

★質問 工事被害対策の家屋調査を行う範囲?  回答 計画地隣地と道路沿道のお宅に対する家屋調査は実施する考えでいる。他は今後、協議させてほしい。

★質問 南台坂道の一部に「クラック」が入っているが?  回答 市道(公道)なので、市と相談させてほしい。

他に杭打ちの対応については、県指導もあり、岩盤に3メートル打ち込むことになった。騒音・振動対策にも取り組む。

今回の説明は、すでに特養ホームの説明会や住民周知もされていたことから、地元から要望が出されていた防災倉庫、避難通路の確保などされていたことで、事業者との信頼関係ができていたようです。

以前、沼間南台にあがる市道整備の時、地盤も弱く崩落等の危険から、その補強工事が急きょ必要(追加予算)となったことありました。今回の工事では、土砂搬出時期には、トラックが通過する多い日で大型トラックが一日30台~40台と説明されていました。質問でも「道路にクラックが入っている」と言う指摘や振動の影響を考えると、建設予定地以外になりますが、道路の沿道と周辺、現場付近の斜面地盤の状況は、しっかりと調査した上で、本格的な工事にかかるべきだと思いました。

また、沼間交番前では、7時30分頃から8時過ぎ頃まで小学生が横断し、中学生はちょうど現場前が、学校への通学路になっていいます。また、最近、交通事故も発生した場所であることから、交通安全の万全な対策が必要です。

  今回の説明会だけでは、作業時間や休業日の設定、交通警備員配置など、その場で納得いく回答が得られていませんでした。今後、周辺住民との話し合い、協議の場が必要だと思いました。

また、今回の事業者から「工事説明書」が配布されていましたが、住民又は町内会と事業者との間で、「工事協定」の締結をしておくべきでしょう。長年にわたり地元では、斜面地開発に対する不安ありました。そのため開発の反対運動があったことを考えると、事業者には、工事中、施設開所後も、誠意ある対応をお願いしたいと思いました。

※以下は配布資料です。

(仮称)特別養護老人ホーム「杜の家」の外観図