はしづめ明子 日本共産党逗子市議会議員
はしづめ明子 日本共産党逗子市議会議員はしづめ明子 日本共産党逗子市議会議員

13年3回臨時会 真下議長が辞職、新議長は塔本氏 米兵による不法侵入に抗議決議可決。

女性-10-Ⅱ5月29日に招集された第3回臨時会が31日開会し、補正予算(感染症予防事業289万9千円)は即決で全会一致可決。議会選出監査委員を高野典子議員(公明党)を選出しました。

  しかし、現議長の真下政次氏から突然の「辞職願い」が提出されたことで、団会長会議が開かれ、辞職の取扱いと新議長の選出の方法について協議し、議会運営委員会で日程追加を図り、辞職を認めた後、新議長は塔本正子議員が指名推薦で選出されました。

 最後に日本共産党が呼びかけ、議会運営委員会提案(共同提案)された決議案第1号「米兵による久木小学校建造物の損壊と不法侵入に抗議し、米軍の綱紀粛正を求める決議」は全会一致で可決しました。

 

真下議長の任期1年を残しての辞職の問題点

 逗子市議会の議長の任期は、議会の「申し合わせ」によって、2年となっています。岩室議員が突然の辞職、極めて異例の辞職について質しましたが、真下議長からは「一身上の都合」とだけ述べられ、具体的な理由は示されませんでした。また、「申し合わせ」を破ることについては、「2年となっていることを破ることは申し訳ない」と述べられました。

 また、「申し合わせ」の認識については、多くの会派が2年という認識でした。一部会派は「慣例にすぎない」と主張し、岩室議員からは、団会長会議や議会運営委員会の場で以下のような反論をしました。

①地方自治法では議長任期は4年間となっている。そのため、これまで議会運営委員会の「申し合わせ事項」に文書化してことなったものである。そのことは、全会派の総意として、文書化をしなし、文書にできないことも含め同意し、全会一致で確認されてきた。この間は、その「申し合わせ」によって、議会三役を選出してきたものである

【参考】 議会活性化推進協議会の会議録より… 岡本勇会長(自民党)「議長の任期を2年とするというのは、平成9年の各派の団長・会長会議で決めた。そこから議長の任期が2年となり、平成10年の池田議長から現在に至っている」と説明。

②議長が任期途中で辞職することによって、事実上「申し合わせ」が破られ、さらに特段の理由も明確に示されていないことから、議員だけでなく、市民からも疑義が生じることになる。

【参考】 K議員HPより…「監査委員に就任しました。「申し合わせ」により、1年間の任期となります」と説明されています。また、日本共産党が副議長と監査委員に選出された後、役職改選時期が来ると「申し合わせ」に従って「一身上の都合」という形で辞職願いを提出してきました。当然、他会派も同様に提出し、それが守られてきました。過去に新議長の会派間の調整協議が整なわず、 任期を過ぎても、現職議長が半年以上にわたり在任し続けた事例があり、岩室議員と真下議員は本会議で指摘したこともありました。

  また、過去の先例では、任期途中の辞職理由には、他の公職を目指す場合や本人が書類送検されるような事態を生んだ責任を取り辞めたわけです。誰からも分かる特別の事情がありました。但し、公にされる理由は一貫して「一身上の都合」とされてきました。

③議長選出をめぐり、過去には一か月間選出でせきない事態や長い議会空転など様々な問題がありました。また、市民からは「議長のたらい回しはやめるべき」と言う声もあがり、そのため日本共産党が提案し、「申し合わせ」を1年から2年に伸ばし、改善してきたものである

 「申し合わせ」だから守れ、「慣例」だから守らなくとよいと言うものでありません。今回の問題の重要なことは、「申し合わせ」と「慣例」に関係なく、全会派が一致して守ってきた議会ルールを破り、辞める理由も説明もなく不可解であり、自分たちのご都合で破ることになるからです。しかし、共産党は本人から「辞職願い」が提出された以上、真下議員が、議長として留まらせることはできないと判断し、本会議に諮られた「辞職願い」を認めました。

   女性議長の誕生への期待と長い道のり

   新議長の選出については、塔本正子議員が過去に就任したい意向があり、その際、支援をさせていただいたことからも、また、女性議長の誕生は歓迎できるものと判断し、対立候補を立てるより、真下議長の残任期間について、その責任を担ってもらうように賛成しました。結果、指名推薦で全会一致で選ばれました。

1年間の空白、議会推薦の監査委員選出へ

  監査委員の選出については、「申し合わせ」で任期は1年となっています。約1年前の役職改選において、監査委員は選出できず、さらに今年の4月の役職改選(申し合わせで副議長を新しく選出)でも選ぶことができない状態が続いていました。その後、真下議長から「議長への一任」の要請がありましたが、共産党は「人事案件で一任できない」と断わり、候補者を持つ五つの会派との協議をした上で、党の候補者を下すことを決め、最終的には公明党が残り、議会推薦が決まりました。

【参考】 議会推薦の監査委員は、「申し合せ」によって、議長のもとで調整協議が行われ、議会内で候補者を一本化し、全会派が同意した上で、議長から市長に対して推薦し、改めて本会議で選出される方法をとっています。任期は「申し合せ」で1年間、途中選出の場合は、残り期間です。