はしづめ明子 日本共産党逗子市議会議員
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家庭ごみ有料化の住民説明会 今必要なことは、減量化なのか、それとも財源確保?

ごみ有料化説明会-1

 6月24日、家庭ごみ有料化導入に向けての説明会が下桜山会館で行われ、市民が約50人、岩室議員も参加しました。逗子市は平成27年10月からの有料化をめざし、市民の理解を求め、各地域で説明会が実施されています。

 市は、「有料化の最大の目的」は、減量化・資源化にあると断言しています。その意味では逗子市の場合、現状の市民一人当たりの排出するごみ量は、全国平均です。この間、市民の協力で、資源化へ取組みも進み、排出ごみ量は平成13年度に23.479トンであったものが、平成24年度には17.751トンに減りました。ようするに市民の協力で約6000トン減らす努力をしてきています。

 市は、有料化を実施すれば、さらに20%減らすことができると見込んでいます。しかし、市がもっと分別の品目を増やし、市民の関心も高まり、本当に協力が得られれば、その目標を有料化せずに達することは不可能なことではないと思えます。この間も、これからも何年もかけて、有料化の理解を得るため行政のエネルギーをかけていることには大きな疑問が残ります。また、有料化以外に減量化資源化を進める方法はないのでしょうか?

 市は、ごみ処理の経費について、最終処分場の確保が困難になっていることを説明しています。確かに現在の処分場には限界があって、これまでのように焼却灰を埋め立てていく方法がとれず、地区外、市外へ搬出して、資源化の努力が始まっています。そのためには新たな経費、財政負担が生まれていることも間違いありません。しかし、その財政負担をどのような形で負担すべきかは選択肢が分かれます。例えば「ごみ有料化」による財源確保とするのか、それとも市民税の収入で賄うべきものなのか、市民の間でも議論が分かれるところです。そして、市の最大の目的が、財源確保でなければ、先ほどの話のように、これからも市民を本当に信頼し、減量化資源化を一層推進することで有料化は必要なくなるのではないでしょうか。 市長からは、9月の議会に「ごみ処理有料化」の議案が提案される予定ですが、より慎重な議論が必要だと思っています。  

ごみ有料化説明会-2