はしづめ明子 日本共産党逗子市議会議員
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山口香 筑波大准教授の講演「…オリンピックを4年後に控えスポーツで何ができるのかを考える」 自民党主催の学習会

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  3月30日、議会フロア4階で、自民党逗子市議団主催の講演会「2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会を4年後に控えスポーツで何ができるのかを考える」が催され、講師の山口香・筑波大学体育系准教授が約1時間にわたり講演がされ、岩室・橋爪議員も参加しました。

IMG_2780 講演の内容は、1964年、約半世紀前に行った東京オリンピックがどのような精神、理念で催されたのか、そしてオリンピック理念はどのようなものか、スポーツ基本法の基本理念に明記された「スポーツをする権利」の意義。スポーツの3つの力(①人を変える力、②社会を変える力、③地域や国を変える力)、スポーツの意義と役割(↓以下参考)、などが話されました。とくスポーツを通じて、肌の色や民族の違いを超え、相手を認め合い、相手を理解し、協調することが大切であり、オンピックを通じて、その世界に開かれた窓で世界の人々を受け入れ、日本人自身が「世界の一員として、日本がどうあるべきかが問われている」と話されていました。

また、今の社会は、スポーツを含め失敗(負ける)を許さない、非難される社会になっている。スポーツは失敗から学ぶことで進歩(成長)する。日本のように物質的にも成熟した社会では、失敗を恐れるようになっているのではないかと疑問を呈し、スポーツの力(3つの力)が日本の進歩につながると強調されていました。

 質疑では、岩室議員からオリンピックが政治利用されてきたことを踏まえ、日本が世界平和に積極的な役割を果たせないかと質問しました。山口氏は「過去、ヒットラーのプロパガンタと言われる「ベルリンオリンピック」もあったし、オリンピックには光と影が存在している。ソ連のアフガニスタン侵攻では、「モスクワ」で米国や日本など西側諸国がボイコットし、その報復のように「ロサンゼルス」ではソ連・東欧がボイコットされたこともある。残念ながら戦争の停戦や停止などにつながった事例がない。しかし、今回の東京オリンピックへの参加国が、過去最大の出場国になることが大切だと考えている」ということでした。山口氏は丸山治章市議の大学の恩師ということで忙しい中でも、講演を引き受けていただいたと言うことです。

【参考】 

■「日本は極東とよばれている。国際理解や人間関係の心の距離を消すには、直接会うことが一番、理解することで世界平和が実現する」 ミュンヘンIOC総会の発言より 1959年 平沢和重

■スポーツの意義と役割 ①人間の可能性を追求。②身体は最も身近にある自然。③正しい競い合うこと。④自己理解と他者理解。⑤Try&Errorの重要性。⑥言語、宗教、歴史などを超えた地球文化。

■ベルリンオリンピックは、ヒットラー政権のもとで開催。第1部「民族の祭典」、第2部「美の祭典」と二部構成の映画「オリンピア」があります。米国とドイツ・欧州の選手、次にアジアでは日本選手が陸上や水泳で活躍する場面が多く描かれています。ヒットラー政権が最大限に政治利用したプロパガンタ映画として有名です。