16年3定 議案等の審議結果
第3回定例会で、来年4月施行めざす事務分掌条例の全部改正案が提案されました。特徴は子育て分野を教育委員会へ移管する機構改革案となっていました。共産党は主に二点から反対しました。①障がい児の関係者から十分な理解が得られていないこと、また、生涯を通じて支援を進めることからも、障が児福祉については福祉部に残す必要がある。②教育以外の行政委員会を統合した事務局設置で、とくに監査委員会の独立性が完全になくなることから反対しました。また、平成27年度決算は、一般会計と3特別会計を不認定とし、下水道のみ認定しました。
【本会議 9/28】
【議 案】
①議案第44号 工事請負契約の締結について [第3系列水処理設備改築工事] ◎全会一致で可決
②議案第45号 逗子市こども発達支援センター条例の制定について ◎全会一致で可決
③議案第46号 逗子市事務分掌条例の全部改正について ◎賛成多数で可決
〇賛成13 自民党4 公明党2 市政ク3 維新ク2 展望1 あした1
●反対4 共産党2 展望1 あした1
障がい児福祉の教育委員会へ移管に共産党は反対! 機構改革案は可決
■橋爪明子議員 反対討論
④議案第47号 逗子市手数料条例の一部改正について(昭和59年以来の住民票等の手数料の値上げ実施) 〇賛成多数で可決
〇賛成16 共産党2 自民党3 公明党2 市政ク3 維新ク2 展望1 あした1
●反対1 自民党1
⑤議案第48号 逗子市介護保険条例の一部改正について ◎全会一致で可決
⑥議案第49号 逗子市指定地域密着型サービスに関する基準等を定める条例等の一部改正について ◎全会一致可決
⑦議案第50号 逗子市都市公園条例の一部改正について(池子の森自然公園内に整備された駐車場について、条例の料金表に加える) ◎賛成多数で可決
⑧議案第51号 平成28年度逗子市一般会計補正予算(第2号) ◎全会一致で可決
【平成27年度決算の議案】
⑨議案第52号 平成27年度逗子市一般会計歳入歳出決算の認定について 〇賛成多数で認定
〇賛成15 自民党4 公明党2 市政ク3 維新ク2 展望2 あした2
〇賛成2 共産党2
⑩議案第53号 平成27年度逗子市国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算について 〇賛成多数で認定
〇賛成15 自民党4 公明党2 市政ク3 維新ク2 展望2 あした2
〇賛成2 共産党
⑪議案第54号 平成27年度逗子市後期高齢者医療事業特別会計歳入移出決算の認定について 〇賛成多数で認定
〇賛成15 自民党4 公明党2 市政ク3 維新ク2 展望2 あした2
〇賛成2 共産党
⑫議案第55号 平成27年度逗子市介護保険事業特別会計歳入歳出決算の認定について 〇賛成多数で認定
〇賛成15 自民党4 公明党2 市政ク3 維新ク2 展望2 あした2
〇賛成2 共産党
⑬議案第56号 平成27年度逗子市下水道事業特別会計歳入歳出決算の認定について ◎全会一致で認定
池子共同使用の施設改修は、国と米軍が負担すべき!
市民協働提案事業に不適切な事務処理が2年続けて発覚、認定できない!
■橋爪明子議員(共産党) 平成27年度決算の討論
ただいま議題となりました、議案第52号 平成27年度逗子市一般会計歳入歳出決算の認定について、議案第53号 平成27年度逗子市国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算の認定について、議案第54号 平成27年度逗子市後期高齢者医療事業特別会計歳入歳出決算の認定について、並びに議案第55号 平成27年逗子市介護保険事業特別会計の歳入歳出決算の認定について不認定とし、議案第56号 平成27年逗子市下水道事業特別会計歳入歳出決算について認定する立場から、日本共産党を代表し、討論に参加いたします。
27年度は、特に厳しい財政状況とされる中で、国の交付金を活用して拡充された子育て支援は、妊婦検診助成や小児医療費助成の対象年齢の引き上げなど、利用が拡大され、不育治療に置いても相談者への対応が図かられています。また、胃癌リスク検診など市民の健康増進や、生活に直結する積極的な事業については評価するものです。
不認定とする主な理由について意見を申し上げます。池子の森自然公園の野球場防球ネットの設計業務委託費、設計工事費合わせて、7439万1480円については、工事時期が遅れ、かろうじて年度内に工事が完了しましたが、防球ネットの改修工事については、市債を発行し市民への負担となっています。既存施設であることを考えると、管理を移管される前に国によって、改修をすべきものと判断しその執行は認めがたいものです。
ソーシャルメディアを活用した市民参加による逗子の魅力共有事業について、協働提案事業の3年目となりますが、委託事業であることから、その収支について、明確にすべきことは昨年の決算審査の場でも指摘させていただきました。今回の総括結論では、27年度においても改善はなく、26年度同様に繰り越しの記載はありませんでした。具体的には、モニターへの謝礼として「しおかぜカード」を渡したとされる全員の名簿はありましたが、相手先からの領収書や受領印はなく、全員が謝礼を受け取ったのか確認することは出来ませんでした。皆さんもご存知のように、今回も監査のご見解も伺い、私の意見と同様の指摘が改めてされたところであり、事業実施報告書で報告された事務処理が不適切であると言わざるを得ません。又、インターネットやSNSを利用しない方への利用や、事業の広報周知を目的に、冊子が作成され、主に逗子市が管理し、市民へ配布する考えが示されています。冊子の内容は、投稿記事を事業者が抜粋しただけのもので、紹介されている店舗も一部であり、このような冊子であるならば、5000部作成する必要性は認めがたく、また、市が配布することで誤解を生じることも懸念され、配布するのであれば、事業者の責任で処理すべきと判断するものです。執行事務処理の不備と、冊子作成の問題からも、理解しがたいものであり、認められないものです。
次に 社会保障・税番号制度について、わが党は、情報漏えいやプライバシーの侵害、なりすましなどへの懸念、費用対効果、国民の理解が得られていない中での制度導入に反対の対場から関連する予算と条例改正に反対しました。条例改正が議決されたことから、28年度以降、条例による予算措置として理解してきましたが、27年度に関しては、制度の問題からも予算に反対した立場であり、認められないものです。
後期高齢者医療事業、介護保険特別事業についても社会保障・税番号制度の導入に反対する立場から不認定とし、 国民健康保険事業については、財政運営の都道府県単位化を推進するための条例改正に反対した立場から不認定とするものです。 最後に、個別審査、総括結論で指摘した事業については、真摯に受け止めていただき、今後の事務執行に取り組まれますよう求め討論を終わります。
【追加議案】
⑭議案第57号 動産の取得について(高規格救急自動車購入) ◎全会一致で可決
⑮議案第58号 平成28年度逗子市下水道事業特別会計補正予算(第1号) ◎全会一致で可決
【本会議 9/30】
【議 案】
①議案第61号 教育委員会委員の任命について ◎全会一致で同意
■村上 朝鼓 (すぎの あさこ) 昭和42年11月1日生 逗子市池子在住
※略歴 杉野女子大卒、池子小・逗子中のPTA会長歴任、現逗子市社会教育委員
【意見書案】
①意見書案第7号 原発事故避難者に対する住宅無償提供継続を求める意見書 ◎全会一致で可決
②意見書案第8号 日米地位協定の抜本的改定を求める意見書 〇賛成多数で可決
〇賛成10 共産党2 市政ク3 維新ク2 展望2 あした1
●反対7 自民党4 公明党2 あした1
【決議案】
①決議案第3号 北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)の核実験に抗議する決議 ◎全会一致で可決
②決議案第4号 逗子市内駅周辺の路上喫煙等禁止地区の指定を求める決議 ◎全会一致で可決
【本会議 10/3】
総合的病院誘致の選考委員会設置条例と経費を全会一致で可決
【議 案】 ※八木野議員(自民党)は欠席
①議案第59号 逗子市総合的病院選考委員会条例の制定について ◎全会一致可決
②議案第60号 平成28年度逗子市一般質問補正予算(第3号) ◎全会一致可決
■橋爪明子議員(共産党)の賛成討論
ただいま議題となりました、議案第59号 逗子市総合的病院選考委員会条例の制定について、及び、議案第60号 平成28年度逗子市一般会計補正予算(第3号)について、日本共産党を代表し、賛成の立場から、討論に参加いたします。
本条例は、神奈川県から、横須賀・三浦保健医療圏において175床の病床不足が公表され、病床割り当ての申請手続きを行う事から、逗子市に総合的病院を誘致するにあたり、市民の望む病院を選考するための委員会を設置するものであり、補正予算は選考にかかる経費が計上されています。 前回、病院誘致に至らなかった問題として、財政問題と医師会や住民の理解などの課題が解決されなかったことではなかったでしょうか。
提案は、総合的病院誘致に向けた取り組みである事から、賛成し、改めて意見を述べさせていただきます。委員会審査では、選考委員3名は、それぞれ学識、専門家で構成され、建築学の専門家は病院施設・機能を中心に、医療福祉施設コンサルタントは経営状況を、国保連の常勤医師は、運営や経営状況をチェックするとして、逗葉医師会は、オブザーバー参加と説明を受けました。医師会は、オブザーバーといえども、三浦半島医療圏の状況や、逗子市に求められる医療などについて把握されている事から、医師会のご意見は重要と考えています。
今回誘致する病院に求める内容や条件で、前回と異なる主な点は、土地の無償貸与以外の補助金や赤字補填は一切行わない事、救急対応についても二次救急輪番制とし、在宅患者の急変時などへの対応として、在宅療養後方支援病院としている点です。診療科目は、小児科、産科を必要とし、その他の診療科目については、平成15年3月の「総合的病院機能検討委員会報告書」をもとにしていますが、医療を取り巻く情勢や、医学の進歩、病院のあり方も当時とは変化している事から、選考にあたっては、医師会の意見を尊重し、現在そして将来を見据えて必要とされる病院を選考される事を求めるものです。また、病院誘致にあたっては、市民の理解と合意、そして協力が必要と考えています。地元アーデンヒル自治会への説明会では、住民の方々から、様々なご意見が寄せられています。また、資料やアンケート用紙などを戸別配布されていることから、寄せられた意見や要望、疑問や不安などへの丁寧な説明と、慎重な対応を図られますよう求めるものです。合わせて、今後の進捗については、市民、議会への情報提供を十分に行っていただくことを求め、病院機能や、今後予定される様々な手続き、周辺環境整備など、その都度、質していきたいと考えていることを申し添え、討論を終わります。